任意のExcelファイル・CSVファイルから相関係数と無相関の検定のp値を求めるアプリ(StaatApp)の使い方について解説します.
相関係数計算アプリは以下のページから入手できます.
》アプリ(Windows版)の購入
》統計解析アプリStaatAppとは
動画で紹介

データの読込・操作
① アプリの起動からデータ入力
ダウンロードした「StaatApp_for_Correlation」の起動からデータの読込までの基本操作は以下のページで解説しています.
読み込ませたサンプルデータは以下のようになります.”副業有無”と”性別”はデータ作成時点でダミー変数としていますが,StaatAppでダミー変数に変換することも可能です.(副業有→”1”,女性→”1”)

② データの操作方法
読み込んだデータの操作方法(データクレンジング)は以下のページで紹介しています.
相関係数の計算方法
① 相関係数の選択
メニューバーから「基本統計量」→「Kmeans法」を選択します.
※ ☀マークが実行可能な統計解析です.基本統計量の算出や散布図行列の作成も可能です.

② 変数の選択
相関係数用のウィンドウが表示されたら相関係数を計算する2つの変数(列)を選択します.例では”収入”と”年齢”を選択します.

③ 相関係数の種類の選択
変数を選択したら,算出したい相関係数の種類を選択します.例ではスピアマンの順位相関係数を計算します.
※ 相関比を計算する場合は,変数Aにカテゴリー変数を選択してください.
④ 計算実行と結果の表示
ツールバーの「実行」ボタンをクリックすると,画面右側に結果が表示されます.スピアマンの順位相関係数と無相関の検定結果が表示されました.

以上がStaatAppを用いた相関係数の計算方法です.
補足① 統計アプリStaatAppとは
StaatAppは計算仮定が複雑な解析手法を,誰でも手軽に素早く行なうことができるアプリです.StaatAppの詳細は以下のページをお読みください.
補足② 相関係数と無相関の検定について
相関係数は2つの変数の関係性を調べる統計量です.2つの変数のデータの種類によって相関係数は使い分ける必要があります.
相関係数の使い分け方や各相関係数については以下のページで解説しています.
》スピアマンの順位相関係数
》ケンドールの順位相関係数
》相関比
補足③ アプリの仕様について
アプリではPythonのscipyライブラリに含まれる,statsモジュールを用いて計算を行っています.
以下の公式ドキュメントに詳細な仕様は記載されています.
・ピアソンの積率相関係数
・スピアマンの順位相関係数
・ケンドールの順位相関係数
・F検定(相関比の検定で使用)
補足④ 起動時に発生するエラーについて
StaatAppを起動した際に,以下の画面が表示されて起動しない場合があります.

原因は起動しているユーザ名に日本語が含まれているためです.対応方法は以下のページで紹介しています.