雑記

【残業ほぼ無し&テレワーク】OB訪問で聞かれる質問に勝手に回答してみた

日系最大手SIerで働いてる藤丸が,OB訪問でよく聞かれる質問に対する回答をまとめました.会社名については記載していませんが,回答内容を調べれば十分予測できるかと思います.

ありがたいことに毎年20人ほどの弊社志望者からのOB訪問を受けているため,SIerに興味がある方(特にSE志望の方)の疑問や聞きたいことは本ページでほぼ網羅できていると思います.

最後にも記載しますが,回答内容はあくまでも1サンプルの意見であることをご承知ください.

SIerとは

”SIer”とはシステムインテグレーターの略称になります.私自身,就活で弊社に興味を持つまで全く聞いたことがない言葉で,ほとんどの方が初めて見た言葉だと思います.

システムインテグレーターとはシステムを統合(インテグレート)する会社という意味になります.簡単に言うと,顧客が使うシステムを作って使用するまでに必要なことを全て行うというのがシステムインテグレーター(以下,SIer)になります.

SIerは以下の図のような立場で仕事を行います.システムを使う顧客から要件を引き出して設計を行い,作り終えたあとは運用保守といってシステムが安定して稼働するように監視を行ったり障害対応を行ったりします.

特に開発を行うフェーズでは,SIer自身がプログラミングを行うことはほとんどなく各協力会社に委託をすることが多いです.SIerは顧客と協力会社の間に入り,仕様調整やプロジェクトマネジメントを行います.

上記のような構造からIT業界のゼネコンと呼ばれることもあります.

SIerはWeb系IT企業とは異なり,基本的にBtoBで仕事を行うため一般の方からの知名度が低い傾向にあります.大手SIer企業としては,NTTデータ・富士通・日立・NEC・アクセンチュア・IBMなどがあります.

日本の大きなシステムのほとんどが上記の会社が関わっているといっても過言では無く,社会への影響力が非常に高いシステムを作れるというのがSIerの特徴・魅力になります.

SIerの中で開発など技術的な仕事を行う職種をSE(システムエンジニア)と言います.私自身も職種はSEであり,日々システムの設計・開発や運用保守を行っています.

OB訪問で必ず受ける質問10選

Q.どのような経緯でSIerを志望したか
A.IT業界に興味を持ったきっかけは,4年生の春休み(就活を始める直前)に参加した学会で出会った早稲田の修士2年生の方から「弊社はホワイトでいいぞ」という話を聞いたことです.同じ分野から就活をした先輩が良いといっているのだから,という安易な理由で調べ始めました.
 夏ごろにはSIer業界と大学の専門(土木分野)の2つの業界に絞りインターンなど行く中で,業界の将来性や市場価値の高い人材になるためにはIT業界が自分にとって最善だと考え,さらにはITの業界の中でも安定した業態であるSIerを志望しました.

Q.競合他社と比較して弊社に決めた理由
A.夏のインターンやOB訪問で多くの社員と関わった際に,一緒に働きたいと感じたため(誠実さや仕事を楽しんでいる雰囲気).競合と比較して官公庁中心の公共分野が強いため.福利厚生(特に住宅補助)が充実していたため.地方転勤がほぼないため.就活生から人気であったため,良い同期と出会えると思ったため.

Q.競合他社との違い
A.正直,大きな差は無いです.働き方や仕事内容は非常に類似しています.競合他社で働く友達や先輩と話をしていても同じようなことしていると感じることが多いです.強いて挙げるのであれば,具体的な案件の違いがあります.例えば弊社であれば,港湾の輸出入に関するシステムや飲料メーカーK社様とタッグなど他社では行っていない案件があります.

Q.弊社の強み
A.ネームバリューです.特に公共分野の官公庁や地方自治体のお客様に対して新しい案件を取るためには実績が重視されがちです.同じような提案内容であっても,弊社でなければ話すら聞かれないと思うこともあります.
 大企業ならではの強みとしては,会社として常に余力を持っていることです.余力があるからこそ,挑戦的な企画開発を行うことができたりします.また社内には無数の仕事があるため,社内公募などで自分のしたい仕事を選ぶことができます.

Q.入社してから現在の業務内容
A.地方自治体向けの防災システムが担当で,弊社としては比較的小規模な案件に配属され現在も同じ担当で働いています.社員6人で主に2つの案件(システム)の営業から開発までを行っています.
 配属当初は担当システムの案件獲得フェーズであったので,提案書の作成など営業的な仕事を行っていました.実際にシステムの開発フェーズでは,主に基盤系SEとしてサーバ構築を担当しました.システムリリース後は保守対応(顧客からの問い合わせ対応や障害対応)や機能追加のための設計業務も行いました.

Q.テレワークの頻度
A.私自身はかなり出社している方で,週2-3日出社しています.理由は事務所が家から近いこと(ドアドアで30分)と職場の人とのランチや雑談が楽しいからです.
 同期の話を聞いていると,9割くらいの人はほぼフルリモートで多くても週1回出社するかどうかみたいです.

Q.情報系の経験が無くても大丈夫か
A.全く問題ありません.同じ部署で情報系出身という方をほとんど知りませんし文系出身のSEも沢山います.
 私自身も学生時代にPythonを少し触ったことがある程度でしたが,仕事で必須だったという場面はないです.因みに大規模システムで最も使われているプログラミング言語であるJavaに関して,弊社では入社後に1ヶ月半程度の研修ががっつりあります.(研修内容はほとんど仕事で使っていませんが..)

Q.入社して良かったと感じたこと
A.一番感じることは,働き方が自由であることです.勤務時間や働く場所の裁量が個人にあります.実際事務所で働きたいときは出社して,家から出たくないときはTWをしたりしています.勤務時間も早く終業したい日は朝8時半から17時にしたり,前日寝るのが遅かった日は9時半から働いたりなどその日の気分で変えています.朝弱い先輩社員の方は,11時から働いていたりもします.
 働き方以外では,仕事内容を選べるというのも良いと感じる点です.入社して以来,私はIT業界における技術的な素養を身に着けたかったため基盤系SEとして,担当内の技術的な仕事を引き受けています(逆に,事務処理系の仕事は回避しています笑).また,SIerという業態は多くの協力会社と仕事を行うため,自分たちでできないことや直接行う必要のない仕事は委託してしまうことが可能です.

Q.入社してからのギャップ
A.良い意味でゆるさがあることです.入社前は非常に固い会社だと思っていましたが,社内で働いている人はまじめな人ばかりでなく話していて楽しい人が多いです.
 思っていたより技術的なことが学べるというもの良い意味でのギャップです.プロジェクトマネジメントの会社だと思っていたので,Excelやパワポばかり使う仕事だと思っていましたががっつり技術的な仕事を行い学べています.

Q.今後のキャリアプラン
A.正直7割くらいの確率で転職を考えています.今の会社が嫌だからという意味ではなく,もともと学生の頃に学んだ分野(防災)でIT経験のある人材として働いてみたいと思うからです.
 もしくは,現在行っている副業を軸に会社員ではなく技術系のフリーランスとして自由に働くというのも考えていたりします. 

OB訪問でよく受ける質問10選

Q.社風
A.常に将来を見据えていて,裾野が広がりそうな案件は確実に獲得してビジネスを拡大させる印象です.また顧客に対して誠実に向き合い,品質に妥協しないといった風潮があります.
 社風というよりどのような人が多いかという意味では,コミュ力が高い人・頭の回転が早い人・細かいところまで気がつく人が多い印象です.また危機管理が非常に上手く,仕事上のリスクになり得ることを事前に潰すせる人が多いです.

Q.海外案件はあるか
A.私の部署ではもともとインドネシアやメキシコなどの官公庁と案件があったのですが,コロナの影響もあり現在なありません.同期の話を聞いていても海外案件に関わっている人は知りません.
 弊社の説明会や報道発表などを聞いたことある方は,海外指向が強いというイメージを持つかもしれませんが実際働いていて感じることはほとんどありません.

Q.どのように配属が決まるか
A.9月の内定式の後に配属アンケートと配属面談があります.この2つの結果で分野(正確には事業部)まで決まります.入社後の研修期間にある面談で,配属される担当が決まります.
 私は配属アンケートのころから志望していた,公共分野の防災に志望通りに配属していただきました.

Q.活躍している社員の特徴
A.私の身近で活躍している方は,顧客折衝が上手い方やマルチタスクをこなすのが上手い方が多いです.弊社のSEは顧客と直接関わることも多いので,顧客と上手く調整や交渉ができると仕事は総じて上手くいきます.
 また並行して多くの仕事や作業を行う必要があるので,タスク管理が上手い人は活躍できます.私はまだタスク管理が苦手です..

Q.仕事のやりがいを感じたこと
A.最もやりがいを感じた瞬間は,リリースしたシステムの顧客に対する操作研修です.リリースまで沢山の苦労をしたシステムに対して,顧客が非常に興味を持っていると実感できて嬉しかったです.また,自分が作ったシステムが社会の役に立つと実感できやりがいを感じました.
 技術的な経験ができているというのは現在進行形で感じているやりがいです.日々新しいことを学びエンジニアとして着実にレベルアップしている実感があります.

Q.将来はPM(プロジェクトマネージャー)になるのか
A.弊社で昇進していく上では,PMになるのが一般的です.ただPMというのは1つの選択肢であるだけで,技術的なスキルの磨いて昇進していくことも十分に可能です.
 私はプロジェクトマネジメントを極めたいとは思っておらず,インフラエンジニアとして総合的な能力を高めていきたいと今は思っています.(あまり,昇進したいとも思っていないです)

Q.業務系SEと基盤系SEの違い
A.簡単に説明すると,システムの中で画面から把握できる範囲が業務系SEの仕事です.業務系SEは顧客の仕事内容(金融であれば銀行業務の知識など)に精通しており,それをどのようにシステムに落とし込めるかということを考えます.
 基盤系SEは顧客の仕事内容に依らず,IT業界として共通的な仕事を行います.例えば,サーバの設定作業やネットワークの設計・構築などを行います.

Q.残業時間
A.案件や時期によって大きく変動します.私の場合は担当しているシステムのリリース前がこれまでの残業時間のピークで,月70時間程度行っていました.しかし,現在は特にトラブルなども発生していないため月10時間未満でしか残業は行っていません.
 因みに大企業では労働時間の規制が非常に厳しいため,異常な労働時間になるということは起こり得ません.

Q.1日の仕事内容
A.毎日ルーティンワークを行っているわけではないので,日によって大きく異なります.ある日の仕事内容は以下のようになります.

 私の担当では,午前中はあまり打ち合わせがないため集中して作業を行うことが多いです.午後は午前の残作業や細かい仕事,打ち合わせを行いことが多いです.

Q.仕事でプログラミングを行うか
A.顧客が使うシステムのプログラム作成を行うことはありません.私のようにプログラミングが好きな人は,社内で自分たちの作業を自動化・効率化させるためのプログラミングは行ったりすることはあります.例えば,自動でログを収集・異常検知するプログラムを作成するなど.

OB訪問でよく受ける質問5選(就活関連)

Q.就活の軸
A.私の就活の軸は,10年後も市場価値がある人材になれること・ホワイト企業・地方転勤がないという3つでした.10年後も市場価値がある人材になれることという軸で,IT業界を選択しました.ホワイトという軸は大企業では,配属された部署や案件に依ることが多いので割りと運任せでした.実際は残業時間がほぼないスーパーホワイトな環境で働いているため,副業に力を入れています.

Q.志望動機
A.私の実際にESで記載していた志望動機は以下になります.(200字)
『大学に入り土木分野について学ぶ中でインフラ管理の重要さと人手不足の現状を痛感しました.この問題を根本的に解決するためには技術の発展しかないと考えIT業界に興味を持ちました.IT業界の中でも特に貴社は巨大なプロジェクトを行うことに長けており,多くの顧客を巻き込んで社会の仕組みを作ることができると考えました.そして多くの社員さんのお話を聞く中で,常に学びながら仕事をする環境で働きたいと思いました.』
 正直,今読むとかなりレベルが低い内容に思えるのであまり参考にしない方が良いかもしれません.

Q.就活時に志望していた企業
A.業界は大きく2つで,土木業界とIT業界を志望していました.IT業界の中では日系大手SIerに絞って就活をしていました.具体的には弊社以外では,F社・H社なども受けていました.

Q.面接で聞かれた質問
A.私が受けた面接では,普通の質問が多かったです.志望理由やガクチカ,入社したら実現したいことなどになります.弊社の面接で少し困った質問は「興味のあるシステムは何ですか」でした.
 面接対策として個人的に思うことは,面接官は多くの学生を相手にしているので特に人気の企業では他の学生が話さなさそうなことを言えると高評価かもしれません.私はバイトの経験を聞かれた際に,ブラック飲食バイトでの根性エピソードを話していたので,面接官の人が非常に楽しそうに聞いてくれてました.

Q.選考ルートについて
A.実際のOB訪問で聞かれた際は,可能な範囲でお伝えしていますが本ページへの具体的な記載は控えます.選考ルートは就活掲示板や噂など多様な情報ソースがあるかと思いますが,OB訪問の際に聞いてしまうのが一番確実かもしれません.(教えてくれない人 or 自社の選考ルートを知らない人もいますが)

OB訪問で面白いなと感じた質問

Q.弊社に対する愚痴
A.大企業あるあるですが,社内手続きが煩雑で多いことです.ある案件の契約を行ってからシステムを開発してリリースするまでに,何度も決裁権者(偉い人)と会議を行い承認される必要があります.会議のためには決裁権者に説明するための資料を作成する必要もあり,システムを作る上で本質的な仕事ではないなあと感じることが多いです.
 大企業だがめちゃくちゃ稼げる訳ではないというのも最近の不満点です.同年代の平均年収と比較するとある程度貰えていますが,役職のない一般社員だと毎日外食など贅沢できるだけの給料はありません.特に残業が少ない月だと手取りがこれだけか..と思うことも多々あります.(時間があることは良いことですが!)

OB訪問を受けて思うこと

OB訪問で弊社の興味を持っていただいている学生さんと会話することは,非常に楽しく懐かしい気持ちになるので業務に支障がない範囲でできる限り対応しております.

質問に回答する際には,私の回答次第で学生さんの弊社に対するイメージを変えてしまう可能性があるということに十分注意しています.特に偏った情報を与えないように,自分の体験だけでなく同期から聞いた話も積極的に話すようにしています.

本ページで紹介している回答も偏った情報にならないように注意して記載していますが,どうしても私個人の回答であることには変わりありません.このページを読んでいるあなたが興味のある企業の情報を正しく得たいのであればOB訪問をたくさん行うことをおすすめします.統計学的には,標本から母集団を正確に把握するためにサンプルサイズを増やすという言い方になります笑

私自身も就活時には,弊社の方に対してOB訪問を8回程度行いました.ぜひたくさんの情報を得て,自分の就活軸に合った企業を見つけてみてください.