統計アプリ

【StaatAppで行なう】ボンフェローニ補正

StaatAppでボンフェローニ補正を行なう方法を紹介します.SaatAppでは入力した有意水準・p値に対して,クリック操作だけでボンフェローニ型の補正を行なうことができます.

StaatAppについては以下をご覧ください.

》統計解析アプリStaatAppとは

アプリの基本操作

StaatApp基本操作(データの入出力など)は以下のページで解説しています.

》StaatAppの基本操作

分析例として用いるサンプルデータ(タイタニック号の乗船客データ)は以下のようになります.

StaatAppのサンプルデータ

ボンフェローニ補正の実行方法

メニューバーから「仮説検定」→「多重比較」→「ボンフェローニ補正」を選択してボンフェローニ補正用ウィンドウを表示します.

ボンフェローニ補正用ウィンドウの選択

検定の種類では「対応のない検定」もしくは「対応のある検定」を選択します.サンプルデータのようにロングデータ形式の場合は,「対応のない検定」を選択します.

「対応のない検定」を選択した場合は,比較する群名が入力された列(群名列)を選択します.

比較対象では仮説検定で比較する対象を選択します.以下の設定例では,”客室等級”に入力された属性ごとに比較を行います.

ボンフェローニ補正の設定

比較対象を選択したら,画面右側に補正前の有意水準を入力するスピンボックス・p値を入力する表が表示されます.

p値を補正する場合は,事前に2群間の仮説検定を行いp値を算出してください.StaatAppでは様々な手法を用いて,p値を算出することができます.

》StaatAppで行なう仮説検定

「補正実行」ボタンをクリックすることで,以下のように「補正後」タブに補正結果が表示されます.

有意水準の補正結果を用いる場合は,補正前のp値と補正後の有意水準αを比較してください.

p値の補正結果を用いる場合は,事前に設定した有意水準αと補正後のp値を比較します.

ここまでで,ボンフェローニ補正の基本操作の説明は終了です.

シダック法・ホルム法の実行方法(応用)

ボンフェローニ型の多重比較であるシダック法やホルム法を行なう場合は,補正結果のオプションでそれぞれの補正方法を選択してから「補正実行」をクリックします.

シダック法・ホルム法は2群ごとに,段階的に補正を行なう多重比較です.StaatAppではp値を補正する際に,段階的に補正されp値が有意水準を超過した時点でp値の補正は終了して補正前のp値が表示されます.

補足① ボンフェローニ補正とは

ボンフェローニ補正とは様々なデータに対して用いることができる,万能な多重比較になります.扱うデータが正規分布に従わない場合対応のない場合,対応のある場合の両方で用いることができます.

比較方法としては全ての2群ごとに検定を行い,有意水準を検定回数で割った値を新しい有意水準とする単純な方法となります.

シダック法やホルム法についても以下のページで紹介しています.

》ボンフェローニ補正とは

補足② 統計アプリStaatAppとは

StaatAppは計算仮定が複雑な解析手法を,誰でも手軽に素早く行なうことができるアプリです.ボンフェローニ補正以外にも様々な仮説検定や多重比較を実行することができます.

StaatAppの詳細は以下のページをお読みください.

》統計解析アプリStaatApp

統計解析アプリStaatApp

補足③ アプリの仕様について

アプリではPythonのScipyライブラリに含まれる,statsmodelsモジュールを用いて重回帰分析を行っています.statsmodelsはPythonで統計解析を行なう際に最も一般的なモジュールです.

以下の公式ドキュメントに詳細な仕様が記載されています.

・statsmodels