雑記

本当にわかりやすい統計学・データ分析の専門書13選

これまでに統計学・データ分析に関する専門書を200冊以上読んだ筆者(藤丸)がおすすめする,本当にわかりやすい本を紹介します.

ここでのわかいやすいの基準はデータ分析の経験が浅い方向けであること,数式より図解中心であること,実例が多く紹介されていることが基準です.

統計学・データ分析について数学的な理論から理解したい方には不適なので予めご了承ください.

おすすめ本リスト

レベルが★の本ははじめて統計学に触れる方でも読める内容です.★★★以上はある程度統計学的な素養が身についている方向けの内容になっています.

Kindle版で購入可能の本は画像リンクよりすぐにご購入いただけます.私自身もほとんどの書籍はKindleで購読しており,いつでもどこでも読めるのおすすめです.

タイトルジャンルレベル価格Kindle
統計学図鑑統計学全般2,475円
データ分析に必須の知識・考え方 統計学入門統計学全般★★2,499円
分析者のためのデータ解釈学入門データ分析全般★★2,600円
統計クイックリファレンス統計学全般★★★4,070円×
完全独習 統計学入門推測統計学1,493円
データ解析のための統計モデリング入門統計モデル★★★4,180円×
Rによるやさしい統計学R★★2,822円
Pythonで学ぶあたらしい統計学の教科書Python★★★3,267円
Excelで学ぶ統計解析入門Excel★★2,871円
すべてがわかるアンケートデータの分析アンケート★★3,960円×
アンケート調査の計画と解析アンケート★★3,190円×
RとStanではじめる 心理学のための時系列分析入門時系列分析★★★3,300円
時系列解析: 自己回帰型モデル・状態空間モデル・異常検知時系列分析★★★★3,850円×

※ 価格は2023年7月時点

はじめて学ぶ方におすすめ

ここで紹介する3冊は本ページの中でも特におすすめしたい本になります.どの本も図解・説明内容が素晴らしく初学者だけでなく,これまで統計学の教科書で躓いてしまった方にもおすすめの本になります.

統計学図鑑(オーム社)

記述統計学から多変量解析まで,伝統的な統計学の基本を網羅した本です.図解を用いた解説が豊富で数学が苦手な方でも読みやすい一冊です.

特に仮説検定の解説が素晴らしく,正しい考え方を学ぶことができます.統計学を初めて学び・概観を知りたい方には断トツでおすすめの1冊です.

仮説検定については本サイトでも重点分野として解説しています.

》仮説検定とは
》仮説検定の選び方

データ分析に必須の知識・考え方 統計学入門(ソシム社)

データ分析・統計学に必要な最低限の知識を網羅的に解説している本です.統計学図鑑と比較して,因果推論などのより最新の統計学の世界観が解説された本になります.

》因果推論とは

分析者のためのデータ解釈学入門(ソシム社)

上記の統計学入門と同じシリーズで,こちらはより実践的なデータ分析に特化した解説がされてる本です.データ分析者だけでなく,分析結果を読み解く・レビューする場合の注意点なども非常にわかりやすく解説されています.

》統計学・データ分析に関する注意点

辞書的に使える本

統計クイックリファレンス(オライリー社)

伝統的な統計学の知識が網羅的に解説された本です.様々な統計学の用語についても解説されているので,わからない単語がある場合に辞書的に使用することもできます.

教育学や工学,医学など分野ごとの統計学の活用例についても解説がされています.

伝統的な統計学の基本がわかる本

完全独習 統計学入門(ダイヤモンド社)

伝統的な統計学の超基礎である推測統計学の基本が解説された本です.統計学を専門とする人で知らいない人はほとんどいないといった名著になります.

基本統計量からt検定までの内容が非常に丁寧に解説されています.

統計モデリングの名著

データ解析のための統計モデリング入門(岩波書店)

統計モデリングとは統計解析の中でもデータからモデル式を作成して,変数間の関係や将来予測を行なう手法です.

統計モデリングの初歩である線形モデル(重回帰分析)から,最新の手法である階層ベイズモデルまで非常にわかりやすく解説されています.データ分析の実務家の中では非常に有名な本になります.

》一般化線形混合モデルとは

はじめて分析を行う際に読みたい本

統計学の理論だけでなく実際に手を動かして分析を行いたいという方におすすめの本を紹介します.

Rによるやさしい統計学(オーム社)

はじめて統計解析用のプログラミング言語Rを扱う方におすすめの本です.文系学生を対象にした本なので,プログラミングを一度も行ったことがない方,苦手意識がある方にもおすすめです.

Pythonで学ぶあたらしい統計学の教科書(翔泳社)

Pythonを用いたデータ操作の方法から仮説検定・機械学習までの方法が解説されています.統計解析を中心とした本なので,初めてPythonを扱う方はPython自体の解説本を別で購入されることを推奨します.

》Pythonで行う統計解析

Excelで学ぶ統計解析入門(オーム社)

Excelのツールだけでなく,自作の数式を用いた分析方法が解説されています.特に仮説検定はマイナー手法まで網羅的に解説されているので,どうしてもExcelで仮説検定を行いたい方におすすめです.

》Excelで行う統計解析

アンケート調査を行う際に読みたい本

アンケート調査を行う際に参考にしてほしい本を紹介します.Staatでは以下の2冊の内容を抜粋して,さらにGoogleFormsに応用した内容で解説を行っています.

》アンケート調査の計画と分析

すべてがわかるアンケートデータの分析(現代数学社)

アンケートの調査項目の作成から集計方法,統計解析手法が網羅的に解説されています.

アンケート調査の計画と解析(日科技連出版社)

アンケート項目作成時の注意点やアンケート項目の選び方が非常にわかりやすく解説されています.

時系列分析に関する本

実務ではよく利用される時系列分析に関する本を紹介します.時系列分析は少し応用的な内容なので,ここまで紹介した本や統計学の教科書にはあまり詳しく記載されていません.

》時系列分析とは

RとStanではじめる 心理学のための時系列分析入門(講談社)

タイトルでは「RとStanではじめる」と記載されていますが,時系列分析の概観を知ることができる良書です.伝統的な時系列分析から,クラスタリングなど比較的新しい手法まで図やグラフを用いて解説されています.

時系列解析: 自己回帰型モデル・状態空間モデル・異常検知(共立出版)

時系列分析の中でも様々な時系列モデルを用いた解析手法の手順が丁寧に解説されています.実例ではPythonを用いていますが,自己回帰型モデルや状態空間モデルを用いた分析手順や考え方を知りたい方におすすめです.

統計解析情報サイトStaat

Staatではここまで紹介した本を参考にして,わかりやすいかつ実践的な統計解析に関する情報を発信しています.様々な分析方法について紹介しているので参考にしてみてください.

また,Staatでは独自の統計解析アプリStaatAppを販売しています.基本利用は無料で,有料版も一般的な統計解析ソフトと比較して非常に安価な価格で販売しています.

》統計解析アプリStaatApp

統計解析アプリStaatApp